新型デミオ(DJ)のロードノイズ対策
新型DEMIOですが、時速90キロを超えるような速度だと、ロードノイズと空力騒音が大きく、とても気になります。
少しでも軽減できないだろうかと、考えてみました。
本格的な事はまだなのですが、時間が取れた部分から少し。
すっかり年の明けた1月2日、夜遅くに近所のカネタマル大西さんが開いていたのでラーメンを。
ここは子供の頃食べていた中華そばの味で、美味しいわけじゃないけど、つい食べてしまう。
おでんとラーメンで満腹であります。
現代的な洗練されたスープをお望みでしたら、他のラーメン店へどうぞ。
ただ、ここはもう一つ子供の頃を思い起こさせる「物」があります。
運行会社が除却したバスを改造している店舗なんです。
子供の頃にはこんな店が多かったな。
今では数軒しか見かけない、懐かしいお店。
気温2℃なんだが、冷やし中華もやってるのか…
ちなみに、店内も寒いです。
カネタマルオオニシさんでした。
さて、デミオのロードノイズ対策です。
あまり時間が無いので、出来ることは限られました。
1:タイヤから発せられる破裂音(シャーという音)の高音成分を殺したい
2:後部から聞こえてくる風切り音を止めたい
3:ついでに、肩が冷えるので、Bピラーへ断熱材を取り付ける
この3ポイントについて、簡易的な作業を行いました。
本格的には気温が上がってからやりたいと思います。
(気温3℃では粘着テープがつかない為)
1:フロントタイヤからの空気破裂音の耳障りな音を緩和する
音を消すことは出来ませんので、気になる高音域を減衰させる事を目指します。
対応が必要な箇所はフロントフェンダー車内側。
アクセルペダルの右上に鉄板むき出しの空間があります。
この写真の右側にもその空間は広がり、ECUの様な物が取り付けられています。
この部分から耳障りな高音成分が侵入していると目星をつけました。
スペースと施工性と対応周波数から、低コストでもあるウレタンフォームを使いました。
910×600×50mm厚 で1枚2800円もする、少しお高いウレタン素材です。
ホームセンターだとぼったくり価格なので、商社へ発注して値切ってください。
作業には、このフロアへ寝転がる必要があります。
確実に腰を痛めるので、覚悟を決めてください。
ちなみに、作業は30分以上掛かります。
間違いなく腰から背中に掛けてボキボキになります。
あと、手も傷だらけになります。
覚悟を決めたら作業であります。
本当に狭いので写真を撮れませんでした。
こんな感じで車体へ接着取付します。
取付には、スプレー式接着剤とホットボンドを使いました。
もう一カ所、穴を塞ぐ必要があります。
フェンダーの末端がオープンになっています。
これではホイールハウスとエンジンルームの騒音が侵入します。
一応、エンジンルーム側には遮音がされていますが、フェンダー末端を塞ぐことにします。
日東電工のEPDM製 エプトシーラーを使います。
理由は安かったからです。
300×300×厚さ10mm が1枚250円でした。
雑な作業ですが、目的を果たしました。
少し高い車はこの部分を塞いでありますね。
もちろんこれだけでは効果がありません。
ドアもキッチリと気密してください。
(以前対策済み)
2:後部から聞こえてくる風切り音
ハッチ廻りを気密するのも重要ですが、もう一カ所盲点があります。
リアハッチのパネルそのものが振動して音を出しています。
この部分は剥離した気流が再びぶつかったり、車体後部なので圧力変動が激しい場所です。
パネル自体が振動することによる騒音があります。
ですので、メーカーも制振材を取り付けてあります。
(網状の素材が制振材)
今回はそれの廻りに積水化学のカルムーンシートを取り付けました。
その後、断熱目的で3M シンサレートを敷き詰めてあります。
ここは騒音が大きく、開口部も広く作業性が良いので、メーカーも制振材を取り付けてあるというわけです。
ここからが重要です。
この部分はキッチリ施工してください。
車体後部からやってくる騒音の大部分が、このパネルから出ています。
リアハッチの上部ですが、ここは深いプレスで加工されていますので、厚さが薄くなっています。
とても共振しやすい物を、とても条件の良くない箇所に設置しています。
この部分は開口部が狭く、とても作業性が悪いのですが、カルムーンシートとシンサレートをギュウギュウに詰め込みました。
ちなみにシンサレートはおまじないです。
吸音はしませんが、心情的に詰め込みました。
とても満足なのですが、手がぼろぼろになりました。
実は耳元で聞こえる空力騒音は、車体サイドから発せられるものが大きいのですが、そちらは後日また。
(メーカー設置の吸い出し音対策のモールが空力騒音を発していたり)
3:肩が冷えるので、Bピラーへ断熱材を取り付ける
シートを下げた状態で座ると、丁度肩にBピラーがくっつきます。
寒いです。
そこで、Bピラー内へ3M シンサレートを貼り込みました。
せっかく取り外したので、この平面へカルムーンシートを設置します。
結論として、この部分の対策はとても効果的でした。
耳元のあらゆる騒音が減ります。
シートベルト装置がありますので、入念に剥がれ防止と擦れ対策を行います。
シンサレートはスプレー式接着剤で固定。
Bピラー内装材を取り外すために外したスカッフプレートへもおまじない。
(こんな物で吸音しません)